Francois-SDGs

当社は国連が提唱する「持続可能な開発目標(SDGs)」に賛同し、SDGsの達成に向け、より持続可能な未来を築くために様々な活動に取り組んでいます。

MESSAGE

社長メッセージ

私たちフランソアグループは、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals; SDGs)の達成にコミットしています。世界が直面する課題に真剣に向き合い、より持続可能な未来を築くために、70年以上の歴史がある私たちのビジネス活動も時代に合わせて進化させることが不可欠だと考えます。

SDGsは、社会的、環境的、経済的な3つの側面をバランスさせた持続可能な発展を目指すものだと理解しています。フランソアグループはこれらの側面を考慮し、社会の持続可能性を促進することに全力を尽くしていきます。

私たちの使命は、利益を追求するだけでなく、社会に貢献し、環境を保護し、持続可能な未来を築くことです。私たちは、全社一丸となった具体的な取り組みを通じて、SDGsの達成に向けて行動を起こしていきます。

フランソアグループは総合食品メーカーです。特に「食品ロス」については、「おから」の活用をはじめとして全社で取り組んでいる領域です。また、毎日の大切な食をお届けする企業だからこそ、物流や製造の過程で発生するCO2や廃プラスチックの削減など、環境や社会への影響を最小限に抑えるための取り組みは様々に考えられます。サプライチェーンの持続可能性を高めるためには、たとえ小さくとも従業員ひとりひとりの行動に価値があると考えています。

そのための基盤のひとつとして、グループ企業全員の「健康と福祉の増進」が大切であると考え、従業員の健康増進を重視した「健康経営」を目指し、大切な従業員の皆さんに行動様式の提案をすることにも取り組んでいきます。

創業以来のヘルシーでおいしいパンを中心とした安心・安全・健康・おいしさを追求する企業姿勢に加え、これらSDGsの観点によってさらに企業として進化することで、社会により大きな影響を発揮していきたいと考えています。

今後は、環境省の環境経営システムに関する第三者認証・登録制度である「エコアクション21」をグループで水平展開しつつ、環境負荷低減のロードマップを作成していきます。

そのためには、取り組みの前にまず「学び」が必要だと考えています。私を含め各事業部門のトップ自ら率先して学び、仕事の目標もSDGsに関連付けながら、全員に理解を広げていく必要があります。そして、その学びをどういう行動に移していくかによって、会社全体が進化していきます。より持続可能な未来を作り上げるために、社員一丸となって、持続可能な未来を実現するための行動に取り組んでいきます。

最後に、私たちのSDGsへの取り組みを支持していただいているお客様やパートナー企業の皆さまにも、これまでと今後のご協力に改めて感謝申し上げます。

フランソアの杉原仁

フランソアグループ代表

杉原仁のサイン

PROJECT

健康と環境に優しい「おから」に注目

フランソアは「おいしくてヘルシー」なパン創りを目指し、これまでに様々な商品を開発してきました。

現在は豆腐を作る際に出る「おから」の栄養価に着目するとともに、食品ロス削減という観点からも有効活用する取り組みを行っています。

栄養価が高いとされる「おから」ですが、その大部分が飼料や肥料となっています。「おから」は水分を多く含むため重量が重く、流通過程で発生するCO2も無視できません。加えて、一部は焼却処分されており、大部分が食品としては活用されていない実態があります。フランソアでは、とくに豊富に含まれる食物繊維に着目し、「健康」「食品ロス削減」「環境負荷低減」の3つの観点から「おから」の有効活用に取り組んでいます。

Responsible Consumtion and Production

Responsible Consumtion and Production

独自製法によって「おいしい」を追求

フランソアは、おいしさと健康の両立を実現することが食生活を支える食品メーカーの「つくる責任」だと考えています。

通常、おからは「乾燥」した後、「粉砕」させる工程を経て、商品化されます。しかし、これでは食感がボソボソとしていまい、パンには利用しづらい物性となってしまいます。

そこで、フランソアではおからを乾燥させず、そのままの状態で微細化(粒子を細かく)し、化学的・物理的な加工によって小麦粉よりも小さい粒子径にすることで、口溶けの良いなめらかさとしっとりとした食感を実現しています。また、乾燥させずに使用することで、ペーストの製造工程でアミノ酸量が増え、旨みもアップします。

この工程はフランソア独自のもので、この工程により特許を取得しています。(特許6782042号「微細化おからの製造方法及び微細化餡状おから製造装置」)

Climate Action

Climate Action

環境負荷を減らす仕組み作り

おからペーストは、豆腐工場の内部に設けた専用のプラントで製造しています。「乾燥」と「流通」の両面から、CO2を削減しています。

フランソアが現在使用しているおからは年間約350tです。これを通常の加工を行う場合、乾燥させる際に必要となるエネルギーから発生するCO2が約6,300kg(※1)。また、おからを水分を含んだまま加工工場にトラックで運んだ場合、年間で3,500kgのCO2が発生します(※2)。

おからが生産される豆腐工場内部に設けることで、これら約1tのCO2をおからペーストの生産だけで削減していることになります。

このおからペーストで生産される商品は、フランソアの人気商品、リッチモーニングに換算すると約2,000万個分に相当します。

現在はさらに「おいしさと健康」を両立させるため、大腸の腸内環境を再現した分析機器を使用して、帝人株式会社様と共同研究を行っています。

今後も、SDGsの様々な観点も加味し、ヘルシーで美味しい商品を作っていきます。

  • ※1「2005年度以降適用する標準発熱量の検討結果と改訂値について」に基づき、水分含有量80%、25度のおからを重油で乾燥させた場合の試算。
  • ※2「全国通運連盟」試算ツールに基づき、4tトラック積載率80%、55km(フランソア〜豆腐工場)として試算。

OUR EFFORTS

Good Health and Well-being

Good Health and Well-being
  • 従業員の心身ともに健康を維持するために健康診断、ストレスチェックを実施(2023年)健康診断は短時間パートも含めた従業員が受診対象で100%受診、受診後の2次健診率97%、ストレスチェック受験率87%、一部工場で胃透視検査を実施
  • 要旨「腸活パン素材としてのおからペーストとイヌリンの組み合わせによる腸内細菌叢への影響」
  • 役員向け健康経営セミナーを実施(2023年)

Quality Education

Quality Education
  • 新宮町、古賀市の小学生へお仕事ノート3000部配布(2023年)食品製造業としてのフランソアの商品、パンができるまで、お店に届くまでを紹介

Gender Equality

Gender Equality
  • 管理者へハラスメント防止に関する規定の説明会を実施(2023年)
  • LGBTQの方への対応について社内広報を実施(2023年)

Decent Work and Economic Growth

Decent Work and Economic Growth
  • 育児短時間制度を利用する従業員の部門長へ制度の理解を深める説明会を実施(2023年)
  • 給与明細、入社契約、通勤手段、年末調整等のペーパーレス化と効率化を実施(2023年)
  • 障害者雇用促進として工場での就業体験を積極的に実施(2023年)

Responsible Consumption and Production

Responsible Consumption and Production
  • フードバンクへの生産余剰パンの提供を継続(2023年)2022年10月より2024年3月までの累計で68,717個提供
  • カバーリングに使用していたプラ(青袋)をなくし専用蓋へ見直し

Climate Action

Climate Action
  • スチームトラップを交換し未利用蒸気を削減
  • 夏場電力対策として室外機熱交換器の洗浄実施

Peace and Justice Strong Institution

Peace and Justice Strong Institution
  • 環境分科会、商品分科会、健康分科会、CSR分科会の4つの分科会でSDGsとCSRを推進(2023年)

Partnerships for the Goals

Partnerships for the Goals
  • 新宮町の「まつり新宮」に出店と協賛(2023年)パンの販売を通して地域の方とのふれあい地域貢献
  • 本社周辺でのクリーン活動を実施(2023年)